それは街角での1コマ。
「あたし、オタクとかマジ無理なんですけどー」
「安心しろ。オタクもお前は無理だ」
僕は胸中でそう呟いてその場を後にした……。
話は変わって今日。
バイト先でちょっとした事件があった。
個人的には生死に関わる問題だった。
僕のバイト先のスーパーには4つのレジがあって。
入口に近い台から順に1~4の番号が付けられている。
数日前から感じていた異臭は、2番レジの周辺から漂っていた。
3番レジに居ても感じる異臭。
('・c_・` ) 「なぁ、なんかこの辺……すっぱくね?」
( ・ω・)「……分かります。なんか臭いス」
という会話は数日前のもの。
しかし僕は、
('・c_・` ) (漬物の汁かなんかが台にこぼれて臭いんだろう)
そう思い込む事にして、その日のバイトを終了したのだった――
――けれど今日、僕が2番レジの担当になり。
('・c_・` ) (くっせ……)
まだ臭かった。
自慢じゃないけれど僕はニオイに敏感です。
魚の生臭さとか、腋の臭いとか。すぐ分かります。
あと口臭。とりあえず自分のが口臭が酷いっていうのも分かります。
正直あまりの臭さにレジどころではありませんでした。
そこで僕は、お客さんが並んでいない間を見計らって、
何が臭いのかを調べる事にしました。
レジ台付近が臭いのは間違いなかったので、
そこらへんを重点的に。
レジ台は腰より低い位置にあり、真ん中から上下に分かれています。
上の段の異常が無いのを確認してから、下の段を調べる。
('・c_・` ) (…………ん?)
びちゃり。
何かが手に触れて、僕は顔を歪めた。
液体。
('・c_・` ) (………………)
下段を捜索していた手を引き抜く。
指先に黄色い液体が付着していた。
そして、僕の本能がそれの臭いを無意識的に嗅いだ、その刹那。
( ゚Д゚) くっさあぁぁあぁあああああああああ!!
超臭かった。
臭いなんてもんじゃない。
あれは刺激臭だった。
その後色々な葛藤があり、結局臭いの正体は「梨」だと分かった。
誰かがレジ台の下に放置しておいた梨が腐り、腐り、腐り。
MAXまで腐った結果、まるで野原ひろしの足の臭いのような臭さになったという訳だ。
冗談に聞こえるかもしれないけれど、この例えは意外に適切。
「すっげぇくさいおっさんの足の臭い」
と社員さんに告げたら
「的を得ている」
との評価を頂いたので間違いないだろう。
ただ、普通におっさんの足の臭いといってもそこまで強烈なイメージは無いと思う。
だから僕はあえて、「野原ひろしの足の臭い」と称する事にした。
彼の足の臭いはもう、伝説と言っても過言ではない。
街角で
Q:足が臭い人と言えば?
というアンケートをとったら99%の人が
A:野原ひろし
と答えるであろう。
とかなんとか、淡々と書いてるけど、実際ヤバかったんだから、マジで。
少なくとも今世紀最大の臭さだった。俺的に。
ダイエットしたい人は、あの臭いずっと嗅いでればきっと痩せられる。食欲なくなるから。
思い出しただけで「オェ……っ」ってなる。
一時間ぐらいかけて周辺を掃除したんだけれど。
まだ若干臭いが残ってたから。
……うん。
嗅ぎたかったらどうぞ。
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